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  • 大牟田のさまざまな近代化遺産
  • 大牟田のさまざまな近代化遺産

     

    大牟田には、三池炭鉱に関するものを中心に、数多くの近代化遺産が残されています。その多くの建物が、当時の技術を駆使して造られ、現在も利活用されています。

    旧三川電鉄変電所(現サンデン本社屋)
    旧三川電鉄変電所
    国登録有形文化財

    明治42(1909)年以前に造られた三池炭鉱専用鉄道の変電所です。建物は切妻平屋レンガ造りが2棟つながっています。窓は上下開閉式、上部はすべてアーチ状で、内壁には厚さ1cm程の漆喰が全面に塗布されており、おそらく当初のものと考えられます。屋根は波形スレートで、レンガはイギリス積み。施設西側の三池炭鉱専用鉄道土手部分(現在は有明海沿岸道路となっています)には、レンガ造人道トンネルが掘られていました(現在はモニュメントが残されています)。

    所在地 大牟田市新港町1−30 googleマップが表示されます
    問合せ先 会社屋として使用されているため内部は見学不可。外観のみ。
    旧三井港倶楽部
    旧三井港倶楽部
    大牟田市指定文化財

    三池港に入港した船舶の船員に対しての休憩所として、三池港開港と同時に完成しました。当時は、和洋館並立形式で建設されましたが、現在は洋館のみ残っています。明治時代の西洋館として九州を代表するハーフチンバー・スタイル(木骨様式)の建築物で、1階には応接間、談話室、食堂、球技室(ビリヤード)、2階には広間、3つの寝室、談話室があり、屋根裏はボーイ部屋がありました。 昭和61(1986)年に改修工事が行われ、市民に開放され、現在も結婚式場やレストランとして利用されています。

    所在地 大牟田市西港町2-6 googleマップが表示されます
    問合せ先  旧三井港倶楽部(0944-51-3710)
    宮浦坑跡(宮浦石炭記念公園)
    宮浦坑跡
    国登録有形文化財

    宮浦坑は、明治21(1888)年2月に開坑、昭和43(1968)年に閉坑した坑口です。三池炭鉱の主力坑として、約4,000万トンの石炭を産出しました。煙突は、ボイラー排煙施設として明治21(1888)年に建造。高さ31.2m、直径4.3~2.9m、レンガは約138,000枚あります。現在、国登録有形文化財となっています。宮浦大斜坑は大正13(1924)年に揚炭開始。現在は都市公園「宮浦石炭記念公園」として整備・公開しています。

    所在地 大牟田市西宮浦町132番地8 googleマップが表示されます
    問合せ先 大牟田市都市計画・公園課
    (0944-41-2782)
    旧三池集治監外塀(現 県立三池工業高校)
    旧三池集治監外塀
    県指定有形文化財

    三池炭鉱の採掘を目的とする内務省所管の三池集治監は、明治16(1883)年4月14日に開庁、5月5日から囚徒を採炭に使役しました。収監されていた囚人は、長期重罪囚が大半を占めたこと、採炭経験のないものがほとんどであること、九州以外の他国者の寄合であったことなどが特徴でした。収容定員は2,000名であり、明治17(1884)年末で666名、明治30(1897)年には最高の2,166名となったこともあります。名称もその後、明治39(1906)年に「三池監獄」、明治41(1908)年には「三池刑務所」と改称しました。レンガ製の高塀は、現存長約600m、高5~6mあり、県指定有形文化財となっています。

    所在地 大牟田市上官町4-77 googleマップが表示されます
    問合せ先  大牟田市世界遺産・文化財室
    (0944-41-2515)
    大牟田市役所本庁舎旧館
    大牟田市役所本庁舎旧館
    国登録有形文化財

    昭和11(1936)年に建てられた市役所本庁舎は、玄関部及び塔屋を中心に完全な左右対称となった建物で、左右翼部の水平線の強調や中央の塔屋は当時の官公庁建物の一般的スタイルでした。類似建物としては、旧戸畑市役所(昭和8(1933)年)、戸畑警察署(昭和13(1938)年)があります。外部はタイル張りで玄関周りは花崗岩及びモルタル洗出施工、内部は大理石及び人造石張りです。外装のスクラッチタイルは昭和50年代に撤去しています。延床面積5,165.655平方メートル。4階中央の元貴賓室には、マントルピースやカーテンボックス、壁や柱の彫刻が当時のまま残されています。

    所在地 大牟田市有明町2丁目3番 googleマップが表示されます
    問合せ先 大牟田市世界遺産・文化財室
    (0944-41-2515)
    旧大牟田商工会議所
    大牟田商工会議所

    商工会議所は昭和7(1932)年に創立されましたが、当初は旭栄公民館(旭町、大牟田町役場跡)にありました。現在の地には昭和11(1936)年に建てられました。新築当時は地下1階、地上2階建て、玄関は現在の道路よりも高い位置にあり、ループを上がって玄関に入るようになっていましたが、地盤沈下により建物全体が沈下、昭和42(1967)年に地下1階部分を埋め立てて改築されました。

    所在地 大牟田市有明町1丁目1-22 googleマップが表示されます
    問合せ先 大牟田商工会議所(0944-55-1111)
    泉橋
    泉橋

    三井炭鉱の医局への通路として、大正5(1916)年に築造された市内で最も古い鉄筋コンクリート橋です。「ハ」の字型の平面形状が特徴的で構造は二連続剛節橋と言います。

    所在地 大牟田市泉町 googleマップが表示されます
    問合せ先 大牟田市世界遺産・文化財室
    (0944-41-2515)
    三池炭山創業碑
    三池炭山創業碑

    昭和5(1930)年設置の炭鉱創業記念碑。碑の右側面には、官営時代を中心に三井による経営が始まる以前の三池炭鉱の歴史が記載されています。

    所在地 大牟田市笹林町1丁目
    (笹林公園内)googleマップが表示されます
    問合せ先 大牟田市世界遺産・文化財室
    (0944-41-2515)
    三井化学(株)大牟田工場(J工場)
    三井化学(株)大牟田工場(J工場)

    三井化学は、三井鉱山が明治25(1892)年、コークス(焦媒)の生産試験のため、三池横須浜にビーハイブ式コークス炉4基を新設し、その後、明治45(1912)年にコークス製造時の副産物を利用して硫安の生産を現在の場所で開始したのが始まりです。大正4(1915)年には染料工場も竣工し、日本初の合成染料アリザリンレッドの生産も開始しました。大正7(1918)年三池染料工業所となり、日本で初めての石炭化学コンビナートができました。

    このJ工場の建物は、当時「東洋一」の高さを誇り大牟田のシンボルともいわれました。高さ47m、ドイツなどの化学工場を視察して建てられ、上の階から順次原材料を落としていくことにより、動力なしで次の化学反応の工程へ進めるという合理性・経済性を持っており、5年をかけて建設されました。

    所在地 大牟田市浅牟田町30番地 googleマップが表示されます
    問合せ先 工場として使用されているため、見学不可。
    勝立坑跡
    勝立坑跡

    勝立坑は明治28(1895)年開坑、昭和3(1928)年に閉坑した坑口で、三池炭鉱の坑内排水問題の解決を図るため、坑内水のくみ上げにデビーポンプを初めて設置しました。勝立坑も、明治から昭和にかけて、三池集治監から足かせをはめられた囚人達が勝立橋を渡り、労働に向かわせられたと言われています。現在は第二竪坑櫓の基礎のみ残っています。

    所在地 大牟田市新勝立町4丁目 googleマップが表示されます
    問合せ先 大牟田市世界遺産・文化財室
    (0944-41-2515)
    三川坑跡
    三川坑跡

    三川坑跡は昭和15(1940)年に開坑した坑口で、第一斜坑、第二斜坑の2つの坑口がありました。ともに6.06m×4.35mのアーチ型で、長さ2km以上という規模の大きさから特に「大斜坑」と呼ばれました。深度350mのレベルを基準坑底として、最深部の坑道は海面下520mにありました。平成元(1989)年に有明坑と併合され一坑体制となった後も、平成9(1997)年の閉山まで三川坑から揚炭されていました。現在、第一斜坑は閉坑され更地になっており、第二斜坑が斜坑口から約20m残されています。そのほかに、守衛室、脱衣場、浴場、安全灯室などの各種建物が残っています。三池争議や、三川坑炭じん爆発事故の場所でもあります。

    所在地 大牟田市西港町2丁目 googleマップが表示されます
    問合せ先 大牟田市世界遺産・文化財室
    (0944-41-2515)
    クレーン船「大金剛丸」
    クレーン船「大金剛丸」

    明治38(1905)年に大阪築港会社より中古として購入され、三池港築港作業に従事していたと考えられています。エンジンがないため自走はできません。船体:長さ30m、幅9.75m、ボディはもとは木製でしたが昭和37(1962)年に鋼鉄製に変更。総トン数231トン、原動機はいまも蒸気、燃料は石炭です。クレーン最大吊上げ能力15トン。

    所在地 大牟田市新港町1番地
    (三池港渠内) googleマップが表示されます
    問合せ先 現在も使用されており、埠頭から見学可能。
    旧三池炭鉱専用鉄道電気機関車
    旧三池炭鉱専用鉄道電気機関車
    ●15トン級B形5号電気機関車:明治41(1908)年、アメリカ:ゼネラル・エレクトリック社製。国内に現存する最古級の電気機関車です。通称「ガメ電」
    ●20トン級B形1号電気機関車:明治44(1911)年、ドイツ:シーメンス社製。
    ●20トン級B形5号電気機関車:三菱造船製。ドイツ:シーメンス社製凸型機関車をモデルに作られました。国産では最古級の電気機関車です。
    ●45トン級B-B形17号電気機関車:昭和11(1936)年、東芝製。産業用の標準型電気機関車として、全国各地の私鉄や専用線で使用されました。
    所在地 大牟田市西港町2丁目
    (三川坑跡地内) googleマップが表示されます
    問合せ先 大牟田市世界遺産・文化財室
    (0944-41-2515)
    大牟田市石炭産業科学館
    大牟田市石炭産業科学館

    日本の近代化をエネルギーの面から支えてきた大牟田の石炭をテーマに、人、エネルギー、そして地球環境を考える科学館です。模擬坑道やエネルギー体験遊具などで楽しく学べます。

    三池で石炭が発見されたと伝わる15世紀から現代まで、石炭技術の発展にたずさわった人たちの熱い思いと努力に触れてください。また、三池炭鉱での出来事をまとめた映画も上映しています。

    所在地 大牟田市岬町6番地23 googleマップが表示されます
    入館料 大人・高校生410円、4歳~中学生200円
    時間:9時30分~17時00分
    休み:毎月最終月曜日(祝日の場合は翌日)
    問合せ先 大牟田市石炭産業科学館
    電話:0944-53-2377
    ファックス:0944-53-2340